半導体製造装置(前工程用)は、デザインルール微細化(0.18μm以下)と ウェーハ大口径化(φ300mm以上)への対応が求められています。
それには、装置を構成する部品の材料の選定が極めて重要となります。
窒化アルミニウム(AlN)は、熱伝導性・熱放射性(放熱)、耐熱衝撃性、電気絶縁性に優れ、 Siウェーハにマッチした熱膨張をもつ、特性のバランスの良い材料です。
当社はこれらの特性を生かした半導体製造装置用AlN部品を用意しております。
特性
特性 | AIN材質 | AlN | ||
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FAN-170 | FAN-200 | FAN-090 | ||
熱伝導率 | W/m·K(RT) | 170 | 200 | 90 |
熱放射率 | (100ºC) | 0.93 | 0.93 | 0.93 |
熱膨張係数 | 10-6/ºC(RT~400ºC) | 4.5 | 4.5 | 4.5 |
絶縁抵抗 | Ω·cm(RT) | >1013 | >1013 | >1013 |
絶縁耐圧 | kV/mm(RT) | 15 | 15 | 15 |
誘電率 | (1MHz) | 8.8 | 8.8 | 8.8 |
誘電体損失 | 10-4(1MHz) | 5 | 5 | 5 |
曲げ強度 | kgf/mm2 | 35 | 35 | 35 |
密度 | g/cm3 | 3.32 | 3.32 | 3.23 |
Y | % | 3.5 | 3.3 | 0 |
O | % | 1.5 | 1.2 | 0.58 |
金属不純物 | ppm | <500 | <500 | <500 |
特徴 | 汎用 | 高熱伝導 | 高純度 (焼結助剤レス) |
特徴
- 熱伝導・熱放射率が大きく、均熱性が高い。
- 熱衝撃に強く、急熱・急冷に耐える。
- Siにマッチした低熱膨張で、温度変化によるウェーハの変形を防ぎ、また、デポ膜の剥離によるパーティクル発生を低減する。
- フッ素系ガスの耐食性が大きい。
- 耐プラズマ性に優れている。
用途
- 半導体製造装置用(CVD,エッチングなど)サセプター各種,静電チャック,ヒーター均熱板,真空チャック,ヒーター
- ダミーウェーハ
- スパッターターゲット
仕様
外形寸法 | (最大)φ/□550mm) |
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板厚寸法 | 0.25to30(mm) |
*外形・Gradeによって別途相談になります。